
豆猫は、興味のそそられる方を見た!?
はい。豆猫です。
今話題の「竜とそばかすの姫」
今作は「未来のミライ」に続く細田守監督の6作目の作品となりますが、
公開当初から話題が尽きない作品ですよね。
少し例を挙げるだけでも
目次
●「竜とそばかすの姫」の実績
●カンヌプレミアム部門に選出。上映後スタンディングオベーションが10分以上続き拍手と歓声に包まれる
●映画.comアクセスランキングでは4週連続1位獲得
※2021年 7月19日〜8月9日 総合映画情報サイト 「映画.com」アクセスランキングトップ10データより
●興行通信社より発表された全国映画動員ランキングトップ10では3週連続1位を獲得
※2021年7月17〜8月6日 興行通信社Presents「CINEMAランキング通信」 全国映画 週間観客動員数ランキングトップ10データより
●8月9日付のオリコン週間デジタルシングルランキングで
millennium parade × Belleの「U」が3週連続の1位を獲得
※2021年 7月26日〜8月1日 ORICON NEWS デジタルシングルランキング集計分より
などなど、どれだけ注目が集まっている作品かが窺い知れますね。
●注目を集めたのはなぜ?
では、なぜ?こんなにも沢山の人の注目を集める作品になったのでしょうか?
- 映像が綺麗で迫力があって凄かった
- 歌や音楽が素晴らしかった
- ストーリーが心に残った
よく、他の話題になる映画などの感想を要約するとこの3つのどれかしらが飛び抜けていたり、
もしくは3つとも当てはまってたりしますよね。
これらの要素は要約すると簡単そうに思えますが、
監督さんや制作さん、演者さんなどの技量がなければ成し得ないので人気が出る理由も頷けます。
だとすると、「竜とそばかすの姫」もこの要素があったから人気が出たのかな?
いいえ。
実は、細田作品にはこれらの要素の他にもさりげなく
人を惹きつける細田監督のこだわりが詰まっている部分がありました。
今回は、そのこだわりの部分について見ていきたいと思います。
●こだわりとは?
アニメーション映画で有名なジブリ作品では、
劇中に出てくるご飯がとても美味しそうに描写されていたり、宮崎駿監督の隠れたメッセージが
作品内に盛り込まれていると話題になる事があります。

ジブリを見ると豆猫はいつもお腹が空いてしまいます(笑)
ハイジのチーズパンとかジブリの肉かぶりつく所とか最高ですよね♡(脱線)
また、
ディズニー映画では劇中に隠れミッキーや各キャラクターがさりげなく登場しているなどの遊び心があり、
見ている側も映画を “見る + 楽しむ” 事が出来ますよね。
中々見つからないと豆猫はすぐググります(笑)
実は、今回の「竜とそばかすの姫」も隠れミッキーならぬ隠れ細田監督要素があるんです。
正確には細田作品には映画に決まって3つの隠れ要素が盛り込まれています。
それでは、3つの隠れ要素について見ていきましょう。
●3つの隠れ要素について
・1つ目の隠れ要素

細田作品で有名な隠れ要素というと、
1つ目は知っている人も多いと思いますが
「入道雲」が有名ですよね。
細田監督が決まって作品に「入道雲」を描くのは夏に作品を公開する事が多いから
というだけでなく、他にも意味があります。
入道雲というのは小さな雲がもくもくとだんだん立派に成長していく。映画のほうも主人公がささやかな一歩かもしれないけれどちょっと成長するとか、前に進むとか、そういうことを入道雲が大きくなっていくさまにいつも象徴的に託しているようなところがあります。
現代ビジネス
と、細田作品には主人公の成長が描かれており、
入道雲はその象徴として盛り込まれているんですね。
また、細田監督はこうも語っています。
夏休みにアニメ映画を観ることは、子どもにとって重要なことだと思うわけです。自分自身もそうですけれど、夏休みに観た作品たちが単に面白かっただけではなく、思い出を彩る作品でした。今、めぐりめぐって作品をつくる立場になって、”お返し”じゃないですけれど、子どもたちが大きくなっても思い出せるような夏の思い出をちゃんと作ってあげたいという思いがあります。夏休みに子どもが冒険をして、一皮むけて成長するっていうのは絶対になくてはならないことです。そういうものを体現する映画は絶対に必要だと思います。
東宝オフィシャルサイト
と、ただ見るのではなく思い出を彩り、子ども達の成長の糧にという熱い思いが
「入道雲」には込められているんですね。
こう言った想いが作品を通して観客に伝わり、
皆んなに愛される作品として人気を集める秘訣なのかもしれません。
ちなみに、この素晴らしい入道雲を描いているスタジオ地図さんがこの度10周年を迎え、
宇宙ミュージアムTeNQとコラボ。
「スタジオ地図の宙(ソラ)と雲展」を開催しているそうなんです。
スタジオ地図の作品の魅力やTeNQでしか見られない
オリジナルの要素もあるそうで、入道雲についても学べるそうです。
期間が2021年7月7日〜11月14日までなのでまだ間に合いますね。
興味がある方は行ってみると
さらに入道雲の魅力が知れてより作品を楽しめる良いスパイスになるかもしれません♪
『スタジオ地図の宙(ソラ)と雲展』
少し脱線してしまいましたが、細田作品には前述の通りまだまだ隠れ要素があるんです。
・2つ目の隠れ要素
2つ目の隠れ要素は「桃」
そう。桃です。食べ物の桃です。
実は、細田作品には決まって必ず「桃」が描写されているんです。
なぜ桃なのか?これは細田作品が夏に公開される事が多い事が関係しています。
その時期に一番旬な物を季節感を出す為に入れたらしいのですが、
確かに桃の旬って品種にもよりますが、大体が7月〜8月ですよね。
実際の画像がこちらです。
どこのシーンだかわかりますか?
正解は、「時をかける少女」が時を超える力を手に入れるきっかけになったシーンですね。

こんな感じで作中に必ず桃が登場しています。
機会があれば各作品の桃を探しながら見てみるとまた違った楽しみ方ができるのでオススメですよ。
ちなみに、「サマーウォーズ」の桃が登場する箇所はちょっと難しいので
どうしてもわからないって方は聞いてください。こっそり、お教えします(笑)
それはそうとして、桃。美味しそうですよね〜。夏を感じさせてくれるし、
何より桃が食べたくなります♪
もしかすると、
いくつかの作品は地上波で放映されているので、桃を食べながら見たという方もいるかもしれませんね。
また、細田監督はこうも語っています。
「桃の旬ってやっぱ短いんですよね。で映画も公開時期が短いんでそんな意味もあって『旬の時に食べてください。観てください。』っていうような思いを込めてやってます。」
世界一受けたい授業
こんな願いが込められていたんですね。
まさに、”旬の時期に楽しく見られた結果”が上記のランキングに出ているのかもしれません。
それでは、いよいよ最後の隠れ要素についてお伝えしたいと思います。
・3つ目の隠れ要素
最後に3つ目の隠れ要素は「クジラ」です。

こちらも1つ目、2つ目と同様に細田作品の重要な部分に決まって登場しています。
はたしてクジラにはどんな意味が込められているのでしょうか?
実は、このクジラに関してはまだ明確な意味は明言されておりません。
豆猫もすごく凄く気になってる部分なので早く監督から意味を聞きたい所ではあります。
ですが、クジラには幸運のシンボルであったり、気付き、愛、家族など色んな意味があり
縁起物の生き物と言われています。
重要な場面で登場する事も多いのでいずれ意味が明かされる事があるかもしれません。
それまでは、見る側自身が発見して考察してみるのも楽しいかもしれません。
●まとめ
このように、
細田作品には隠れ要素を探したり、
そこに込められた想いを受け取ったり、
考察してみたり、
見る側が楽しむ要素が沢山込められた作品になっているんですね。
また、コロナ禍で外出が思うように出来ない今だからこそ映像・音楽・内容だけでなく
映画を通して夏を感じさせてくれる「竜とそばかすの姫」は細田監督の願いの通り、
思うように遊べない子供達の夏休みに夏を運び思い出を彩ってくれる貴重な作品なのではないでしょうか。
今回載せた画像は過去の細田作品を元にしているので、
ぜひ「竜とそばかすの姫」の隠れ要素がどこにあるか?は皆様ご自身で探して頂けたら
更に作品を楽しめるのではと思います。
もちろん誤解の無いように記載しておきますが、「竜とそばかすの姫」は映像や音楽にも
こだわりが沢山詰まってる作品です。
もっとこの作品の魅力が知りたくなったって方はこちらも見てみてくださいね♪
もっと「竜とそばかすの姫」が好きになっちゃいますよ!
また、その他にもオススメの映画などを別記事にて記載しております。
興味があればぜひ見てみてくださいね♪
それでは、豆猫でした〜