
豆猫は、興味のそそられる方を見た!?
はい。豆猫です。
本日は、依然人気が止まる事を知らない
「竜とそばかすの姫」の噂の映像美と圧巻の音楽についてお話ししたいと思います。
何故かって?
実は豆猫、公開される前に公式より出てた圧巻の
本編冒頭LIVEシーン”48時間限定”公開の動画を見て歌・映像共に一目惚れしてしまいまして、
早く観たい!聞きたい!語りたい!の3拍子になってたのです。
待ちきれなくて色々見たり聞いたりしている内にあの壮大な仮想世界〈U〉の世界観を彩る
映像美や圧巻ながら心撃つ歌姫”Belle”の歌声と音楽には
3つのこだわりが隠されている事が分かりました。
人気になるからにはちゃんとした理由やこだわりがあるんですね。
それでは、何故「竜とそばかすの姫」がこんなにも人々を魅了するのか?
3つのこだわりについてお話ししていきたいと思います。
まず、今作の内容を知らない人の為に簡単なあらすじを紹介します。
目次
《《 あらすじ 》》
50億人がすれ違う美しくも残酷な仮想世界。ベルの歌声は世界を変える――
自然豊かな高知の田舎に住む17歳の女子高校生・内藤鈴(すず)は、幼い頃に母を事故で亡くし、父と二人暮らし。母と一緒に歌うことが何よりも大好きだったすずは、その死をきっかけに歌うことができなくなっていた。
曲を作ることだけが生きる糧となっていたある日、親友に誘われ、全世界で50億人以上が集うインターネット上の仮想世界<U(ユー)>に参加することに。<U>では、「As(アズ)」と呼ばれる自分の分身を作り、まったく別の人生を生きることができる。歌えないはずのすずだったが、「ベル」と名付けたAsとしては自然と歌うことができた。ベルの歌は瞬く間に話題となり、歌姫として世界中の人気者になっていく。数億のAsが集うベルの大規模コンサートの日。突如、轟音とともにベルの前に現れたのは、「竜」と呼ばれる謎の存在だった。乱暴で傲慢な竜によりコンサートは無茶苦茶に。そんな竜が抱える大きな傷の秘密を知りたいと近づくベル。一方、竜もまた、ベルの優しい歌声に少しずつ心を開いていく。
やがて世界中で巻き起こる、竜の正体探しアンベイル。<U>の秩序を乱すものとして、正義を名乗るAsたちは竜を執拗に追いかけ始める。<U>と現実世界の双方で誹謗中傷があふれ、竜を二つの世界から排除しようという動きが加速する中、ベルは竜を探し出しその心を救いたいと願うが――。
現実世界の片隅に生きるすずの声は、たった一人の「誰か」に届くのか。
二つの世界がひとつになる時、奇跡が生まれる。もうひとつの現実。もうひとりの自分。もう、ひとりじゃない。
「竜とそばかすの姫」公式サイト
この様に「竜とそばかすの姫」では、
現実世界とは別に50億人がすれ違える規模の仮想世界〈U〉という壮大な世界が重要になってきます。
また、仮想世界〈U〉で50億人もの人を魅了する歌姫”Belle”も物語を象る重要な鍵となりますので
頭に入れておいて頂ければと思います。
それでは、3つのこだわりについてまず1つ目は…
1つ目は「街並み」
この物語では2つの世界の街並みが出てくる訳ですが、
一方は自然豊かな高知県の街並み(現実世界)、
一方は50億人が行き交う壮大な〈U〉の世界(仮想世界)
この両者の世界の違いをどの様に生み出しているか?
もうご覧になられた皆さんはお気づきになりましたでしょうか?
豆猫は、感動するばかりで全然気付いておりませんでした(笑)
実は、この街並みにこそ人を魅了する1つ目のこだわりが隠されてたいたんですね。
背景を描く上で良く使われるのが遠近法という手法です。
簡単に説明すると、
・遠くにある物は遠くに
・近くにある物は近くに
・手前にあるものは大きく
・奥にあるものは小さく
と、目で見た時の距離感と同じ様に描き分ける方法ですね。
これによって、普段見慣れてる感覚と同じように遠いんだな。近いんだな。と感じる事が出来るわけです。
実際に画像として見てみましょう。

うん。確かに実際自分の目で見てもこんな感じで映りますよね。
これがアニメーションになっていくと動きが加わります。
すると遠く小さく映っていいた物が近く大きく変わるわけです。
イメージが付きやすいように動画を1つ載せておきます。
この車の車内からみた時の様に車が動くことにより、遠くにあった木・看板・建物が近づくにつれて大きくなっていくんですね。
この様子を通常はアニメーション化して行くわけです。
しかし、これは現実世界を描く上では良いのですが、
壮大な世界である〈U〉を描く上では広さが損なわれてしまうらしいんです。
なら、どうやってあんな広大な世界を作ったのでしょうか?その答えは大きさにありました。
“遠くにある物を大きくしない”
これが50億人もの人が行き交う壮大な仮想世界〈U〉を作る上で行われた1つ目のこだわりです。
え?これだけ?と思うかもしれませんが、実はこれとても重要な事なんです。
世界一受けたい授業に細田監督が出演した際にこの様に語られております。
富士山はどこからでも見えるが近づいても大きさは変化しない。
あまりにも遠くある物は、近づいても大きさは変化しない事から背景が近づかない事で圧迫感を与えず広く見せている。
日本テレビ「世界一受けたい授業」
こちらは同番組で語られたほんの一部に過ぎませんが、言われてみれば確かにその通りですよね。
一見気づきそうで気付けない。
そんな所にきちんと目を向けられるからこそ、
人を惹きつけられる映像美を生み出せるのかもしれませんね。
更に詳しく知りたい方はHuluやTVerなどで
『世界一受けたい授業』の見逃し配信がされているそうなのでそちらで確認してみてください。
また、この他にも仮想世界〈U〉はCG、現実世界は手書きで制作されているそうです。
これにより見る側も現実世界と仮想世界の違いがより明確になり、
「竜とそばかすの姫」の世界をより現実と非現実と認識しやすくなっているんですね。
この様に様々なこだわりを詰め込みながら〈U〉の世界を作り上げるまでの過程を
公式サイト「竜とそばかすの姫」よりMaking of 竜とそばかすの姫:細田守とクリエイター〜Uの世界を描く〜
で分かりやすく紹介されております。
実際、ご覧いただいてみてどうでしたか?
たった数分のメイキング映像でしたが、
壮大さや世界観などひと目で惹きつけられる物があったのではないでしょうか?
これなら50億人が行き交えるのも納得の世界観ですよね。
それでは、続いて2つ目のこだわりについてです。
2つ目は「衣装」
放映直後から歌姫”Belle”の衣装が可愛いと話題になっておりましたが、実はこの衣装にも
中々アニメーションでは見られないこだわりが隠されてたおりました。
通常のアニメーションの制作というと絵コンテを元に動きをつけ、色を塗り、CGや特殊効果をつけるのが
一般的だと思いますが、「竜とそばかすの姫」では映画同様、現実世界とリンクさせて作られています。
現実世界とリンクさせるとはどういう事なんでしょうか?こちらのメイキングで語られておりました。
この様に実際に衣装を作成し、それを元にアニメーションに落とし込んでいるんですね。
フラワークイエイターの篠崎さんは、CINRA.NET編集部のインタビュー記事でこの様に語られております。
原案のドレスは、実際に人に着ていただいて、動いたときに花びらがどう揺れるのかみたいなことも考慮して、
アニメーションに落とし込んでもらっています。
CINRA.NET編集部
また、ファッションデザイナーの森永さんは同記事でこの様に語られております。
ボタンが5,000個ついているドレスジャケットや2019年春夏のパリコレで発表した透明なボタンがたくさんついた洋服から着想し、それらを何倍にもスケールアップさせて、大きな空間のようなドレスをデザインしました。
アニメーションだと、想像を最大限に膨らませれば水や光さえも身に纏うことができます。
CINRA.NET編集部
この様に、アニメーションを現実世界とリンクさせる事で人を一目で魅了する衣装が出来上がっていったんですね。
もっと詳しく衣装制作について知りたい方は、
CINRA.NETの伊賀大介×篠崎恵美×森永邦彦 「花と服」から得られる自己肯定感の記事に
対談がありましたのでご覧頂ければと思います。
少し余談ですが、
実はメイキングでも映っていた真紅の花の衣装。
公開記念でPEACH JOHNとスペシャルコラボしているらしいんです。
[ PEACH JOHN ×竜とそばかすの姫 コラボサイト]
再現度がとても素晴らしいですね♡
女性には嬉しいコラボだと思います。
少し脱線してしまいましたが、それでは最後3つ目のこだわりについてお伝えしていきます。
3つ目は「影から支える音と歌声」
今作では、50億人もの人を虜にする歌声を持つ歌姫”Belle”の歌声がとても素晴らしく
一度聴いたら耳から離れなくなりますよね。
この歌を歌っているのが、シンガーソングライターの中村佳穂さん。
魅力的な歌声もさることながら「竜とそばかすの姫」では主人公すず(Belle)のアフレコもこなすなど、
とても多彩な方です。
今作にとって音楽はとても重要なものとなっています。
では、人々を夢中にさせる音楽はどうやって出来たのでしょうか?
素晴らしい歌声をもつ中村佳穂さんのおかげ?
それとも一度聴いたら忘れられない音楽を作曲したmillennium parade?
もちろん両者共に欠かせないですが、それだけではありません。そこに3つ目のこだわりが隠されております。
例えばショートケーキを想像して頂ければと思います。

ショートケーキのメインディッシュは”いちご”
いわば、映画でいう所のBelleがいちごになる訳です。
いちご単体でももちろん美味しいですが、
やはり単体で食べた時よりショートケーキで食べた時の方が苺を食べた時の満足感や贅沢感が変わりますよね。
最近ではショートケーキのスポンジとクリームの真ん中の所に違うフルーツを入れるショートケーキもありますが、
やはり上に乗ってて欲しいのは苺ですし、苺が無くてはショートケーキになり得ない。
それと言うのも、
土台となっているスポンジやクリーム、
その他のフルーツが
単体でも美味しい苺をより一層引き立てているからだと豆猫は思います。
では、それが映画にはどの様に生かされているのか実際のメイキングから見て頂ければと思います。
どうでしたでしょうか?
“Belle”の素晴らしい歌声をより一層引き立てる音楽と歌声。
これこそが沢山の人を魅了する音楽を生み出した3つ目のこだわりだと思います。
また、影から支えた歌声はこれだけではありません。
実は、公開前にエキストラシンガープロジェクトというのがありました。
これは、国内外から募集した歌声を編集し、劇中の重要シーンにて”Belle”の歌声に重なっていくというものでした。
これにより、国内外から3000人もの歌声がスクリーンの中で”Belle”の歌声をより際立たせているんですね。
こうした様々な音・声が”Belle”の歌声に合わさり、奥深く心に響き、沢山の人々を魅了する音楽が生み出された訳です。
最後に…
それでは最後に
今回の3つのこだわりが詰まった集大成を実際の”Belle”の歌声にのせてお届けしたいと思います。
いかがでしたでしょうか?
魅了されちゃいましたでしょうか?
実際のスクリーンで見る映画は、もっと魅了されること間違いなしですよ!
「竜とそばかすの姫」が人々を魅了する3つのこだわり。
もう見た方もまだ見てない方もより一層楽しめるきっかけになれればなと思います。
また、映画を観た後は映画の舞台になった場所を巡ってみるのはいかがでしょうか?
きっと、映画で観た感動がより色濃く思い出に焼き付きますよ!
この他にもこちらには描ききれてない音楽と映像やおすすめの映画を別記事にて掲載してます。
興味があれば見てみてください♪
それでは。豆猫でした〜